オフィス街(黄)

印刷の雑学

1999年6月25日より あなたは 番目の大切なお客様です

印刷の仕組みと用語など知っていれば便利な知識です。
(色が変わった下線のところをクリックすると詳しい説明があります)

印刷の原理

  印刷の方法には凸版(活版)印刷、孔版(リソグラフやシルクスクリーン等)印刷、
  凹版印 刷などがありますが、現在はそのほとんどがオフセット印刷です。
  通称オフセット印刷は正確には平版オフセット印刷です。
  平版オフセットは水と油の反発を利用して刷版を作ります。
  刷版の種類によって得意分野や価格にも多くの違いがあります。

印刷の基本単位

  印刷の基本単位はインチです。文字の1ポイントは72分の1インチです。
  写真の緻密さを表わす「線数」も1インチに何本の線で構成されているかで表わします。
  同様に、コンピュータもインチが基本単位です。コンピュータで出力する連続伝票も
  インチで設計されています。
  例外的に写植だけはミリが基本単位です。1mmの4分の1を級といいます。
  これは、4分の1=クオーター=Q=級 となったもので、日本でのみ使われています。

写真とカラー印刷

  写真は小さな点の集まりで表現されます。
  カラーはC(青)、M(紅)、Y(黄)、K(黒)の4色で印刷されます。
  光と色の3原色。光はテレビ(透過光)、色は印刷(反射光)

製本の種類

  書籍の製本。
        上製本=ハードカバーと呼ばれたりする。辞典や単行本。
        並製本=クルミとか無線綴じと呼ばれる方式。報告書などに多い。
              見返し付きなどかなり高級感も出せる。
        仮綴じ・中綴じ=ホッチキス様の針綴じ。簡単な会議資料などに多い。

  事務用製本。
        天のり=メモ用紙や便箋などのように一枚ずつ剥がして使う。
        ミシン=伝票のように2枚目3枚目にミシン目が入っており、切り取れる。

用紙の雑学

  印刷用紙の種類
        紙は木材を化学処理した化学パルプを原料とするものを最高の品質として
        再生紙や機械パルプの混入率や表面を塗工する度合いなど、幾つかの
        視点でランク分けされています。
        印刷用紙はインクがにじまないような加工がされていますが、コピー紙に
        万年筆で文字を書くと滲んでしまいます。印刷用紙には填料・サイズ剤と
        呼ばれる薬品が混入されています。これが次の問題を引き起こします。

  保存と酸性紙問題
        インクが滲まないようにしたり、表面を滑らかにするため、填料やサイズ剤
        と呼ばれるものが入っていますが、この中に硫酸カルシュウム等が入って
        おり、この硫酸が紙の保存に悪影響を及ぼし、30年も経過するとボロボロ
        になってしまいます。これを酸性紙問題と言います。
        この改良のため、中性紙と言うのが出始めましたが、印刷適性に問題が
        あったり、割高だったりと特別な場合を除きまだまだ普及していません。
        和紙にはこのような問題がなく、数百年も保存できます。

  紙のリサイクルと問題
        限りのある木材で作られる紙は、できるだけリサイクルすることが求められ
        ています。
        紙に限らず、リサイクルするにはただ集めれば良いと言うことではありません。
        金属、硝子、プラスチックなどごっちゃに集めれば只のゴミにしかなりません。
        紙も同じで、上質紙、中質紙、アート・コート紙、新聞紙、ダンボールなど無数
        にあります。紙を再生する時は、集めた紙の中にある最低レベルの紙にしか
        なりません。本当のリサイクルを考えたとき、できるだけ上質の紙に紙に再生
        することでリサイクルの寿命を延ばすことが出来ます。
        また、再生紙を使おうという動きが出てくると、再生紙を作るにはバージンパルプ
        で作るよりコストがかかる。という理由で割高になっています。
        印刷の現場で言えば、上質紙のBランク、Cランク、中質紙のほとんどに再生パ
        ルプが混入されています。安い紙ほど再生紙の混入率が高いと言うのが常識
        でした。当社で、印刷適正などからいろんな銘柄の中質紙の中から1つの銘柄
        を選んで、上質紙より割高な中質紙を使ったことがあります。これはバージン
        パルプ100%でした。リサイクルペーパーという銘柄にこだわらず安い紙を使う
        ことでリサイクル推進になると考えます。


DTPとマルチメディア

  DTPはマルチメディアの入り口
        コンピュータで印刷の版下を作ってしまうDTPは印刷の世界を大きく変えて
        しまいました。ただ、DTPを印刷の版下作りで終わりとするのはあまりにも
        もったいない話です。DTPで作ったデータは電子出版に、インターネットに、
        データベースにと利用価値が無限に膨らんでくるのです。

  メディアの将来
        メディア=情報伝達の手段が多岐になってきました。インターネットの普及で
        本当の情報、嘘の情報が入り乱れるようになりました。旧メディアの活字情報
        ニューメディアのインターネット。この波をいかに泳ぎきるかが問われています。

事故・失敗の事例

  会話を成立させよう
        印刷を依頼する際は、こんなものを作りたいという思いこみが強いものです。
        応対する印刷会社も意図を理解しようと、理解できた範囲で確認しながら
        会話が進むのですが、思い込みで話を進めると、出来たものが違うと言うこ
        ことがあります。「あの時ああ言ったでしょう」、「だからこうですねと確認
        しました」という事になります。素人の人に専門用語で応えるのは問題です
        が印刷会社としてはお客さんの希望を形にするため、少しでも合理的な方法
        をと考えるあまり、日常の用語(専門用語)を使ってしまうこともあります。
        校正でOKが出て印刷したところ、「原稿を持ってきたときああ言ったでしょう」
        という事例がありました。「校正」の意味を理解して頂いていなかったと初めて
        気づきました。

経費と納期の圧縮のために

  (工事中)


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